養護教諭と看護師の違いとは?

養護教諭と看護師の仕事には、大きな違いがあり、それぞれメリット、デメリットがあります。看護師で働いていたが、過酷な勤務に疲れてしまい、養護教諭になりたいと思う人もいるのは事実です。養護教諭は学校に合わせたスケジュールで動くので、看護師に比べ生活が規則的になり、その分、体への負担も減ります。自分の体調がすぐれないときや、家族のために休みを取りたいときも、学校の業務に支障が出ない範囲であれば、可能になることがあるでしょう。看護師は、他のスタッフに迷惑がかかることを考え、余程のことがないと休みを取りにくいのが現状です。こういった点を含め、養護教諭は看護師に比べ、比較的楽なイメージがあるのも事実です。

では、養護教諭の仕事はメリットばかりかというと、そうではありません。まず学校の衛生管理や生徒の健康管理に責任を持たなければならず、感染については拡大しないような対策をとることも必要です。また持病を抱えた生徒の健康管理、緊急時には、自分一人の判断で動かなければならないといったプレッシャーもあります。不登校の生徒や、悩みをかかえている生徒の精神的なケアをすることも、大事な仕事の一つです。担任とコミュニケーションをとりながら進めていく必要があります。

また保健室に来る生徒の看病は、看護師とも似たところがあり、時には吐物の処理をしたりすることもあります。自分の体調がよいときはそこまで負担にならないでしょうが、体調がすぐれないときにはきついと感じることもあるでしょう。養護教諭の仕事は自分である程度のプランを立てることができますが、常に責任がついて回るのだということも頭に入れておくことが必要です。