看護師から養護教諭を目指す人の半数が、既卒者であるという統計結果が出ています。それというのも、養護教諭というのは人気の高い職種でありながら、公立学校の養護教諭の枠というのは非常に少なく、狭き門となっているからです。養護教諭になるためのルートというのはいくつかありますが、看護師から養護教諭になるルートも用意されています。このルートで養護教諭を目指す場合、半年から1年の研修施設で研修を受けた上で、養護教諭になるための前提となる一種免許状を取得する必要があります。
もちろん、これだけでは養護教諭になることはできません。採用試験に合格しなければならず、それは狭き門です。教員採用試験の中でも養護教諭の倍率が最も高く、6.7倍となっています。受験者の割合は既卒者が多く、看護師から養護教諭を目指す人の半数以上が、一度看護師として働いた上で養護教諭になることを目指すという人が圧倒的多数です。
採用試験は半年ほどの準備が必要であるため、看護師として働きながら養護教諭採用試験に臨むことになります。もし、晴れて採用試験に合格した場合には、看護師を辞めて養護教諭としての道を歩むことになります。その一方で、万が一採用試験に受からなかった場合であっても、看護師資格を有しているため、看護師として働きながら次の採用試験まで準備をしたり、もしくは、非常勤の養護教諭として働くチャンスがあります。狭き門なので大変ですが、養護教諭を目指す既卒者の看護師は多いです。